こんにちは。国府勇太です。
今週(2月5日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
初心者の方にもわかりやすく解説していくのでよろしくお願いします。
では、さっそく先週までの日足チャートを見てみましょう。
ビットコイン/円(BTC/JPY) 日足チャート
先週を一言で表すと「止まらない下落」です。
1月29日(月)に1,266,005円でスタートしたビットコイン円。
先々週の26日(金)に報じられたコインチェック事件を受け、マーケットは悲壮感が漂っています。
そしてその流れを受け今週も軟調でした。
特に2月2日(金)には安値779,001円までつけました。
さすがにここを買い場と感じた参加者が多く、一気に反発し2月3日(土)には100万円を超える場面も見られましたがその後はやはり軟調で結局890,468円でクローズしました。
先週のフィアット(ドル円)も見ておきましょう。
先週のドル円は反発しました。
理由は2つです。
まずは、31日(水)にイエレン氏が最後のFOMC(次の議長はパウエル氏)がタカ派発言(追加利上げどんどんしよう)をしたこと。
そして、2日(金)の重要経済指標である雇用統計の結果がよかった(NFP 予想180K 結果200K)ことです。
この2つを受け、ドル買いが進みました。
そして仮想通貨ニュースで最近気になるのは「テザー疑惑」です。
テザーとはドルと連動する(ペッグ制)という変わった特徴をもつ仮想通貨です。
2015年の取引開始以来、1テザー=1ドルで推移してきており、この安定性から多くの取引所で使われてビットコインの急騰にも大きく寄与してきたといわれていました。
しかし、このテザー、発行会社が発行量に相当するドルを保有していないのではないかとのことでCFTC(米国商品先物取引委員会)が召喚状を出しました。
このニュースを受けビットコインを含む仮想通貨は軒並み下落しています。
このニュース、尾を引けばさらなるマーケットの下落要因になります。
事情は違えど、これ「ニクソンショック」を彷彿とさせますね。
ニクソンショックとは、1971年にそれまで金と唯一交換できるドルが、ある日突然「ドルと金との交換、やめます」と宣言して世界経済が大混乱した事件です。
テザーも「ドルと交換できる点」が売りだったのですがその枠組みが崩れることで仮想通貨全体に大きな影響が生じる可能性があります。
今後の行方に注意する必要があります。
今週(2/5~2/11)の見通し
一目均衡表を表示してみましょう。
見ると、テクニカル上のサインはすべて「売り」です。
スイングなどの比較的短い時間軸のトレードでは、トレンドにのって「売り」が功を奏しやすいです。
ただ、2月2日のローソク足を見てわかるように80万円割ったところでしっかりと買い支える層もいます。
こういった急反発でやられないよう十分注意して下さい。
では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。
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この記事を書いた人
- 慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知りその魅力に取りつかれ、より深く知りたいとの思いからヤフーグループのYJFX!に入社。ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。その後会社を退職し、独立。「マネーライフの課題解決」がモットーで、わかりやすい解説に定評がある。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
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