ビットコインバブルの行く末

ビットコインが2017年になり最高額を更新し続けています。現在(2017年10月19日)では1BTC=約60万円になっており、その価格はバブルなのかどうかが常に議論されています。

ビットコインがバブルなのか、どこでバブルが崩壊するのかは分かりませんが、仮にビットコインの現在価格がバブルだったとしてその行く末はどうなっていくのでしょうか。

ビットコイン(USD)長期チャート


出所:blockchain.info

ビットコインだけが「最高額」ではない

価格の話をする時に多くの場面で「ビットコイン」が取りざたされますが最高額をマークしているのはビットコインだけではありません。

2017年に入りビットコイン以外のアルトコインは軒並み過去最高額の値をつけています。

ビットコインが注目される事によって仮想通貨全体の注目度が上昇し、仮想通貨=トレンドというイメージがついた事等によりアルトコインの購入も広く進みました。

 

ビットコインがバブルであるのならばそれらの仮想通貨も同様にバブルであると言えます。仮想通貨を総称してビットコインと言っている場合やビットコインが最も知られている仮想通貨であるがゆえのビットコインの価格(仮想通貨の中では最も時価総額が高い)だったとしてもビットコインのバブルが崩壊すればアルトコインの影響はビットコイン以上になる可能性があります。

仮想通貨のほとんどはマイニング(採掘)参加者によって稼働していることから、報酬である該当仮想通貨の価格が下がる事はセキュリティやシステム異常に直結します。

トークンにしても発行のシステムの元となる仮想通貨の不安定化が進んでしまうと正常稼働は難しくなります。

このような事からビットコインのバブルは仮想通貨のバブルという全仮想通貨が絡んだ問題であると言えるでしょう。

ビットコイン以上に優れた仮想通貨

ビットコインの価格が下がる事はもちろんアルトコインだけではなくビットコインのシステムにも関係します。正常に稼働しなくなるほどの影響を受ける可能性はあるでしょう。

このようにシステムが終了するかどうか、再起不可能になるかどうかは仮想通貨では技術と支持者の数にもかかっています。

価格が下がりマイニングを行う参加者が減るのと同時に正常稼働が危ぶまれます。そのようになった時に攻撃を防ぐ事ができるか、正常に稼働できるかを問われるのが技術、またマイニング参加者が再度増えていき、周辺ユーザー・事業者を増やしていけるかは支持者数にかかっています。

技術ではビットコインのようなASIC耐性の無い仮想通貨よりもASIC耐性のある仮想通貨の方が攻撃に強くなります。

現在では主だった仮想通貨でASIC耐性が完璧になっているものは少ないですが、ASIC耐性があればマイニング参加者は分散化されているので攻撃を防ぐ事ができるまたはそもそも減少が食い止められる可能性があります。支持者数はマイニング参加者減少の後にマイニングを始める参加者、開発者を再度確保するために必要です。

このような事からビットコイン以上に技術力があり、さらに支持者数がある仮想通貨は見当たらず、バブル崩壊後ビットコイン(残っても少数のアルトコイン)以外は見捨てられてしまうと考えます。

ビットコインのテクノロジーは元々中央不在のシステムを構築する為のものですので、バブル崩壊によって価格が下落しても長い時を経て着実に進化していくでしょう。

 
参考:ASIC耐性とは
 

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とってもやさしいビットコイン運営者
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