先週までは、各国中央銀行の金融政策決定会合があり、市場の関心はそこに向かっていました。
12日にECBは市場の予想に対して満額回答の金融緩和を決定しましたが、債券買入に対して反対意見も多くその後ユーロは反発する局面もありました。
18日のFOMCでも予想通り政策金利であるFFレートの誘導目標を0.25%引き下げ1.75~2%としました。
ビットコインなど仮想通貨は金利がありません。法廷通貨を投資することに対するメリットとして金利を受け取るということがあります。
ですから仮想通貨は金利という面からは法廷通貨と比べてデメリットがあります。
しかし現状世界中の中央銀行はほとんどが緩和姿勢を取っています。金利が低下することは金利の無い仮想通貨にとっては保有するメリットが上昇します。
ビットコインが30万円台から150万円まで上昇した局面では、少なからずドルなど主要通貨の金利低下がひとつ理由としてあったと思います。
しかしFOMCの利下げにもかかわらず、ここのとこビットコインの動きは冴えません。今のところ金利のデメリット解消が上昇に繋がっていないようです。
チャートはビットコインの日足と一目均衡表、RSIです。短期的には一目均衡表の雲の下限である113万円付近がレジスタンスになっています。
ここを上抜けしても戻り高値の117万円、雲の上限の121万円がレジスタンスとして機能しています。このレベルを完全に超えてこないと本格的な上昇とはならないでしょう。
短期のサポートとしては9月18日の安値104.3万円付近、上昇後の安値99万円付近が重要なレベルです。ここが維持できれば99~121万円のレンジ継続と見ています。
しかしこのレベルを下抜けすると30万円台から150万円のレンジの50%戻しである92万円付近への下落と思われます。
短期(パラメーター9)のRSIは33%付近です。もう少し低下してこないと底値の確認とはいえません。レンジを継続しながら底値を探る動きが継続と思われ
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
この記事を書いた人
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米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。
その後、独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。
為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行う。
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