現役ディーラーが語る!今週のビットコイン円
ビットコイン円の相場分析「80万円達成も急落!原因は?」
こんにちは。国府勇太です。
今週(9月3日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
初心者の方にもわかりやすく解説していくのでよろしくお願いします。
では、さっそく先週までの日足チャートを見てみましょう。
◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
先週を一言で表すと「80万円達成!…しかし今週に急落」です。
27日(月)745,572円でスタートしたビットコイン円。
先々週の流れをついで今週も堅調なスタートでした。
そのまま大きく値崩れすることもなく週末の9月1日(土)には高値で80万円にタッチ。
2日(日)にもしっかり上昇し、結局80万円超えの809,923円で週末クローズしました。
今週も週初めは堅調に推移していたのですが、5日(水)になると状況が一変。
アメリカのゴールドマン・サックス・グループが仮想通貨取引デスク開設の計画を当面棚上げしたと報じられたことを受け急落。
80万円を割れ、安値77万円をつけるほどの急落となりました。
その後も80万円台に回復せず、軟調なムードが続いています。
今週の見通し(9/3~9/9)
EMAをプロットしてみましょう。
EMAとは、MA(移動平均線)の一種で、直近の価格をより重視してトレンドを把握するテクニカル分析です。
シンプルに、過去21日分のデータをつかって1本の線(21EMAといいます)を引いてみます。
EMAのラインの向きがマーケットの向きです。
現在上向きなので、急落があったもののEMAの流れは上昇です。
そして、この急落でEMAのラインにちょうどタッチしています。
「EMAラインを割るかどうか?」
ここはテクニカル的には重要なポイントです。
現在EMAのラインはサポートとして機能しており、このままサポートで反発すれば上昇となる局面です。
押し目でしっかり買いたい人には良いポイントです。
いずれにせよスイングトレード(数日)でみると、どちらかといえば、買い(ロング)に分があるチャートです。
ただ、ラインをしっかりと割ってしまうと、もう一段下がってしまうので、その時はしっかり損切りして次に備えましょう。
ビットコインは70万円まで下落
結局ビットコインはEMAを割り込んでしまい70万円まで急落しました。
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
そして、6日の午後から7日の午前中までは横ばい推移です。
10万円以上の下げ幅に対して、戻りは3万円もありませんので、もう一段の下落に備えておいた方がよいかもしれません。
そうなると、次の節目は今年の安値となる65万円程度。ボラティリティも高いので一気に引っ掛ける可能性は十分あります。
では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。
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この記事を書いた人
- 慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知りその魅力に取りつかれ、より深く知りたいとの思いからヤフーグループのYJFX!に入社。ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。その後会社を退職し、独立。「マネーライフの課題解決」がモットーで、わかりやすい解説に定評がある。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
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