現役ディーラーが語る!今週のビットコイン円
こんにちは。国府勇太です。
今週(7月16日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
初心者の方にもわかりやすく解説していくのでよろしくお願いします。
では、さっそく先週までの日足チャートを見てみましょう。
◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
先週を一言で表すと「軟調!70万円割れ」です。
7月9日(月)に738,100円でスタートしたビットコイン円。
10日(火)には重要ラインの70万円まで大きく下落し、安値696,777円にタッチしました。
その後も展開は軟調。
12日(木)にはさらに下落。685,130円と安値を更新しました。
その後週末は70万円前後で推移、結局713,100円で週末クローズしました。
と、ここまでは軟調のどんよりしたムードだったのですが、今週に入って状況が一変しました。16(月)、17(火)と、2営業日連続で大きな陽線をつけており、一気に高値854,710円までつけている急展開となっています。
今までの手詰まり感がウソのように急上昇しています。
重要ラインの70万円を割ったことでかえって、「底だ」と多くの投資家が感じ、さらに悪材料が出尽くされたことが要因と考えられます。
このような動きを「アク抜け」といい為替や個別株などでも見られる動きです。
今週の見通し(7/16~7/23)
ボリンジャーバンドをプロットしてみましょう。
ボリンジャーバンドとは、移動平均を表す線(略してMAといいます)と、その上下に値動きの幅を示す線を加えた指標のことをいいます。
1980年ころにジョン・ボリンジャー氏が考案した指標で、「価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学を応用したテクニカル指標のひとつです。
パラメータは±σ3です。
見ると、直近のレートが+3σ(プラス3シグマ)にタッチしています。
これは、一般的には「上昇しすぎ」のサインです。
「山高ければ谷深し」といいますが、行き過ぎた相場は「元に戻ろうとする力」が働くのが常です。
イケイケなムードに騙されず、反落を警戒して下さい。
スイング(数日)トレードであれば、ショートを推奨します。
反落の目安はMA(真ん中の点線)です。
(ちなみに、テクニカル的にはこのMAのラインが上述の「戻ろうとする元のライン」と考えます)
ただ、一度勢いにのると止められないのがビットコインです。
さらなる上昇にも警戒し、こういうときほど「儲けたい」という気持ちでエントリーするのではなく損失を常に考えてトレードして下さい。
そうしないと、大きく資産を減らしてあとで後悔することにもなりかねません。
では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。
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この記事を書いた人
- 慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知りその魅力に取りつかれ、より深く知りたいとの思いからヤフーグループのYJFX!に入社。ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。その後会社を退職し、独立。「マネーライフの課題解決」がモットーで、わかりやすい解説に定評がある。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
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