bitbank(ビットバンク)はビットフライヤーやザイフ、QUOINEXなどの取引所と比べると知名度や仮想通貨の取引高で見劣りします。しかし、国内では取り扱っているところが少ないリップル(XRP)を取り扱う業者として人気があり、XRPの取引高は世界でもトップクラスの取引所です。
それでは、ビットバンクの特徴やメリット、デメリットなどについて解説していきます。
1.ビットバンクの特徴
ビットバンクを運営するビットバンク株式会社は、2014年5月に設立されたベンチャー企業。仮想通貨の取引所の中では資本金も厚く(11億円超)、また金融庁には2017年9月に仮想通貨交換業者として登録されています。
ビットバンクは現在、仮想通貨の取引サービスを提供する「bibank.cc」の他、レバレッジが最大で20倍まで可能なビットコインFXの取引サービスを提供している「bitbankTrade」、さらに仮想通貨関連のニュース配信をおこなっている「BTCN」を運営しています。
仮想通貨の取引所として、現在取り扱っている仮想通貨の数は6通貨、8通貨ペアとさほど多くはありませんが、ビットコインやイーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュと時価総額の上位を常に占める仮想通貨は一通り取引が可能な取引所です。また、ビットバンクの他の特徴としては手数料が低く、指値注文ができる点が挙げられます。
・取扱通貨ペア
BTC/JPY、XRP/JPY、LTC/BTC、ETH/BTC
MONA/JPY、MONA/BTC、BCH/JPY、BCH/BTC
2.ビットバンクのメリットやデメリットは?
ビットバンクには様々なメリットがありますが、その筆頭が取引コストの安さです。現在、すべての通貨ペアの売買手数料が無料となっております。短期で取引を繰り返すスキャルピングやデイトレを好む方にとって手数料の高さは利益を蝕むだけでなく、積極的にリスクを取りにいけなくなる要因となります。従って、取引コストの低さはそれだけでもかなり大きなメリットになります。
ただ、BTCの流動性はかなり低いことから、大きなロットでの売買は不利になる恐れがあります。
また、取引チャートの使いやすさや機能面での充実ぶりという点でも他の取引所にはない大きなアドバンテージをもっています。チャート上には安値や高値、始値や終値が表示され、自由にラインを引いたり、フィボナッチリトレースメントを出せるロウソク足チャートは100種類以上ものテクニカル分析を可能にしています。特に株の信用取引やFXに精通している方にとっては明日からでもすぐに馴染むことができるトレード環境といえるでしょう。
・bitbank.ccの取引画面
デメリットとしては取り扱っている通貨数が少ない点や投資の初心者には操作性の面で少し難易度が高いチャートが挙げられます。特にコインチェックのようにスマホアプリが見やすい画面を期待する方やスマホで簡単決済をしたいという方にはあまり向いていない取引所となっています。
ただ、投資初心者でなければ慣れた取引画面だと思われます。
3.ビットバンクの将来性
ビットバンクには取引高で大きいビットフライヤーやザイフほどの規模はないものの、取引コストの安さとセキュリティレベルも高さからトレーダーの支持が集まりやすい取引所として今後も人気を維持していくでしょう。
また、リップルやモナコインの流動性も高いことから、今後は取扱い通貨が増えれば、より一層の支持者を集めそうです。
・リップルの流動性が世界トップクラス!
出所:xrpcharts.ripple.com
特に株やFXなどに精通している方にとってはテクニカル分析がしやすいチャートもなじみやすく、これから仮想通貨に参入してくる方には取っ付きやすい取引所と言えます。
まとめ
ビットバンクは、コインチェックのような使いやすさは期待できないものの、金融庁から仮想通貨交換業者として認められている取引所であり、資本金の大きさとも相まって業者としての信頼性が高いと言えます。
また手数料も安いので取引コストを抑えて頻繁に取引をしたいという方には特におススメの業者です。特にリップルの取引をしたい方にとってはコインチェックと並んで数少ない選択肢の一つとなりますが、手数料やスプレッドの面ではビットバンクに優位性があります。
・ビットバンク会社概要
社名 | ビットバンク株式会社 |
住所 | 〒141-0031 東京都品川区西五反田7丁目20-9 KDX西五反田ビル7F |
設立 | 2014年5月 |
役員 | 代表取締役CEO 廣末紀之
取締役 加藤順彦 取締役 峰松浩樹 取締役 都木聡(株式会社セレス 代表取締役社長) |
資本金 | 11億3100万円(資本準備金含む) |
業務内容 | 仮想通貨関連事業
関東財務局長(仮想通貨交換業者)登録番号 第00004号 |
所属団体 | 日本仮想通貨事業者協会
ブロックチェーン推進協会 |
この記事を書いた人
- FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。
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