すぐに悲観になるマーケットとの付き合い方

現役ディーラーが語る!今週のビットコイン円

こんにちは。国府勇太です。

今週(5月14日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
初心者の方にもわかりやすく解説していくのでよろしくお願いします。

では、さっそく先週までの日足チャートを見てみましょう。

◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート

先週を一言で表すと「不安広がる!あっさり100万円割れ!」です。

5月7日(月)に1,049,444円でスタートしたビットコイン円。

先々週から大台100万円後、堅調な動きが続いていましたが今週は一変しました。

7日(月)に下落し、100万円手前まで下げると、続く8日(火)にはあっさり100万円割れ。
その後も軟調な展開は続き、週末の金曜には大きな陰線(始値より終値のほうが安いこと)をつけ一気に90万円直前。
結局、土日で少し反発しましたが、100万円割れの954,446円で週末クローズしました。

ちなみに、今週も軟調な展開となり、一度も100万円に回復せず下げています。

気になるニュースは、

  • 12日(土) 韓国最大の取引所である「Upbit」に立ち入り捜査
  • (今週)15日(火) ビットコインキャッシュがハードフォーク完了

ちなみに、取引所のニュースで、マーケットがここまで反応するのは、仮想通貨ならではです。
FXなどのフィアット(法定通貨)では、取引所やFX業者のネガティブなニュースでここまで反応することは通常ありません。

今後も、とくに大手の仮想通貨の取引所関連のニュースに注目です。

さらに、ビットコインキャッシュのハードフォークは無事完了し、こちらはマーケットへの大きな影響はありませんでした。
ハードフォークにより、

  1. ブロックサイズの拡張(8MB→32MB)
  2. スマートコントラクトが可能となる

実装が行われました。

こちらは「ビットコイン vs ビットコインキャッシュ」という対立に関するトピックで、ビットコインの価格への影響が今後も考えられます。

今週の見通し(5/17~5/23)

一目均衡表をプロットしてみましょう。

先週から注目していた「雲」、あっさり割れてしまいました。
現在は、雲の中におり、これは「今後の方向性がわかりづらい」ことを意味します。

次に、ボリンジャーバンドをプロットしてみましょう。
パラメータはプラスマイナスσ2です。

以前よりかなりワークしているこのバンド、現在はマイナス2σにタッチしています。
このままバンドに沿ってある程度下落(バンドウォークといいます)する展開が考えられますが、その下落も長くは続かず今度は一転100万円を再び目指す動きも十分考えられます。

そうなった場合、現在の90万円前半のレベルは仕込みのいいポイントといえそうです。
スイングトレードの場合でも、このレベル近辺で反発狙いのロングを推奨します。

投資の鉄則は「まわりが悲観になっているときに買い、楽観になっているときに売る」です。
今、まわりは間違いなく悲観となっています。

急落したといわれていますが、去年(2017年)の今頃のレートは約21万円でした(ちなみにおととしは5万円)。
特にバイアンドホールドの長期投資の方は、目先の動きに惑わされず、まわりが悲観となっているときにしっかり仕込んでおくことで将来大きなリターンを得ることができます。

あの、amazon(アマゾン)ですらITバブル時に85ドルあった株価も、ITバブル崩壊で6ドルまで下げました(現在は、1,590ドル!!)。
このときに仕込んでいれば資産は265倍になっています。

「あのときがチャンスだった」とあとで後悔しないよう、長期的な見通しに立ち、悲観のときにいかに仕込めるかが勝負です(ただ、これが本当にプロでも難しいのですが)

では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。

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この記事を書いた人

国府勇太
国府勇太
慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知りその魅力に取りつかれ、より深く知りたいとの思いからヤフーグループのYJFX!に入社。ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。その後会社を退職し、独立。「マネーライフの課題解決」がモットーで、わかりやすい解説に定評がある。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
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