仮想通貨ってなに?

仮想通貨(かそうつうか)とは、インターネット上で発行され、取引される実体として存在しない通貨のことをいいます。

一般的に中央銀行が発行している米ドルやユーロ、日本円などの法定通貨に対して、国家による価値の保証はされていません。

仮想通貨は、安全な取引のために複雑な暗号化技術が使われておりません、簡単に盗まれたりデータが改ざんされることはありません。こういった技術の無いSuicaなどの電子マネーやポイントは仮想通貨とはいいません。

 

代表的な仮想通貨にビットコイン(bitcoin)があります。

ビットコインの時価総額は2017年6月時点で約2兆円程度あり、トヨタやメガバンクなどと同じ時価総額があります。

この規模は、小国で出回っている貨幣の流通量をはるかに超える規模です。

仮想通貨の種類

2018年4月の時点で発行されている仮想通貨の種類は3000を超えているといわれています。

そのほとんどが時価総額1億にも達しておらず、時価総額100億円を超える仮想通貨は50種類程度。

日本の取引所で売買できる仮想通貨は10種類程度となっています。

また、仮想通貨という名ばかりの詐欺通貨もありますので注意が必要です。

仮想通貨の価格

日本円やドルと同じように、仮想通貨も売買されることで価格は変動します。

ドルなどと比べて時価総額が小さく、また機関投資家などの大口投資家がほとんど取引しないために、価格は大きく動きやすくなっています。それでも、南アフリカランドやロシアルーブルなどの通貨と同じくらい活発に売買されており、今や投資家にとっては投資対象のひとつとなっています。

主に、米国、日本、中国からの取引が多いようです。

ちなみに、ビットコインの価格は誕生直後の0.2円からから2017年5月の高値である34万円まで、約170万倍に上昇しました。

仮想通貨の入手方法

仮想通貨を手に入れるには、取引所にアカウントを登録し日本円を売って仮想通貨に両替するのが一般的です。

他には、販売所というところで取引所が持つ仮想通貨を購入したり、銀行送金のように送ってもらうことでも入手できます。

保管方法

仮想通貨は、ウォレットと呼ばれるデジタル財布のようなモノで保管します。

取引所で購入した場合は、自動で取引所の自分のウォレットに自動で保管されます。

自分でウォレットを持つこともできますので、取引所で買った仮想通貨を自分のウォレットに送金すれば、自分のもとで保管できます。

送金方法

仮想通貨は銀行送金のようにウォレット間を自由に送金することができます。

送金時間は仮想通貨の種類ごとに違いますが、数十分から早いと数秒で送れるものまで様々です。

土日に関係なく24時間365日遅れることから、仮想通貨の非常に利便性のあるポイントといえます。

決済

ビットコインは現在多くの国でクレジットカードや電子マネーのように実店舗、ネットショップの両方で利用することができます。

特に南アフリカのような自国通貨が不安定な国ではビットコイン決済は普及しており、町のカフェや本屋さんなどで普通に利用できます。

決済時間は、わずか数秒で完了するのでクレジットカードと同じくらいの手軽さで利用することができます。

日本でも、訪日外国人が日本円に両替する手間が省けることから、都心を中心にビットコイン決済が普及し始めています。

取引

ビットコインをはじめとする全ての仮想通貨は、法定通貨やビットコインなどの一部の仮想通貨と売買することができます。

仮想通貨を買う人の目的は、情勢が不安定な自国の通貨からいつでも電子決済ができるビットコインを使うために買う人や、価格の値上がりを目的に投資で購入する人、クラウドファンディングなどのプロジェクトにビットコインで送金をする人、出稼ぎの外国人労働者が自国へ送金するために購入するなど、取引・購入する目的は様々です。

日本では2017年4月1日より仮想通貨法が施行され、法的な整備も進み、今後は証券会社やFX会社でも仮想通貨の取引ができるようになります。

今後は、株やFX取引のように仮想通貨の取引が一般的になっていきそうですね。

この記事を書いた人

くみちょー
くみちょー
FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。
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