下落止まらず!どこまで下がるのか?

現役ディーラーが語る!今週のビットコイン円

こんにちは。国府勇太です。

今週(5月28日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
初心者の方にもわかりやすく解説していくのでよろしくお願いします。

では、さっそく先週までの日足チャートを見てみましょう。

◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート

先週を一言で表すと「下落!80万円タッチ」です。

5月21日(月)に944,180円でスタートしたビットコイン円。

5月22日(火)、23日(水)には大きな陰線をつけて下落。
一気に、安値827,000円をつけました。

ちなみに今からちょうど8年前の2010年の5月22日にビットコインを使ってはじめて取引(ピザ2枚を1万ビットコインで交換)されました。
今のレートでピザ2枚が約80億円です。
すごいですね。

その後、24日(木)は十字線。これは迷いを表します。

そして週末にかけゆっくりと下落し最安値を更新し、80万円をつけました。
(その後、今週も引き続き軟調な展開が続き、70万円台後半もつけています。)

全体的に重い値動きが続いています。
マーケットのムードも暗いです。

今週の見通し(5/28~6/3)

SMAをプロットしてみましょう。
SMAとは単純移動平均線の略でトレンド(相場がどちらの方向に進んでいるのか?)を把握するために使うテクニカル分析です。

期間が異なる2つのSMAを出すことによってトレンドの発生するポイントなどより詳細な分析が可能となります。

2つのSMAのパラメータ(設定値)は以下です。

短期線:14日
長期線:70日

先週この2つのSMAがクロスしたばかりです。

短期線が長期線を下回っており、これは「直近の下落の勢いが長期の下落の勢いを上回ってきた」というサインです。
つまり、下げが加速していることを表し、一般的には「売り」のサインとなります。

この2つのSMAが今年に入ってクロスしたのは3回目です。

この3回をそれぞれ分けると

  1. 1月22日~4月28日 下落期。年末の暴落&コインチェック流出
  2. 4月29日~5月26日 反発期。再び100万円タッチ
  3. 5月27日~ 下落再び。どこまで下がるのか?

という流れです。

短期的な流れは下で、65万円、60万円を目指す流れです。

しかし、決定的な材料もない中マーケットが弱気になりすぎている節があります。

前回安値の682,660円を割れない限りは過度に下落に神経質になる必要もありません。

中長期の方は、こんなときこそ、しっかり反発狙いで仕込んでおくことを推奨します。

そうすることで再び反発し、100万円やそれ以上に上昇したときに大きな利益を手にすることができます。

ビットコイン相場の魅力はその変動の大きさです。
変動の大きさとマーケットの不安をうまく味方につければ短期間で資産が大きく増えることもあります。

このマーケットでいきなり70万円のビットコインが700万円になることは難しいですが、70万円が100万円にタッチすることは十分考えられます。
一攫千金を狙うのではなく、手堅く資産を増やしていくのがトレードの王道です。

70万円→100万円だと、資産は42.8%増えます。他の金融資産ではなかなか見られない動きがビットコインでは見ることができます。

ただ、くれぐれもハイリスクなので余剰資金で行ってください。

では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。

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この記事を書いた人

国府勇太
国府勇太
慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知りその魅力に取りつかれ、より深く知りたいとの思いからヤフーグループのYJFX!に入社。ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。その後会社を退職し、独立。「マネーライフの課題解決」がモットーで、わかりやすい解説に定評がある。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
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