バイナンスコイン(BinanceCoin、BNB)の特徴と将来性

もはや世界でも最大手の仮想通貨取引所となったBinance(バイナンス)ですが、そのバイナンスが発行しているトークンが今回ご紹介するバイナンスコイン（Binance Coin）です。今回はその特徴や将来性などについて簡単にご紹介していきます。

バイナンスのHP

バイナンスコイン(BinanceCoin)の特徴

バイナンスコイン(BinanceCoin、略称：BNB）は、中国（香港）の仮想通貨取引所である「バイナンス」によって発行されているERC20トークンのことです。

バイナンス（Binance）はOK Coinという仮想通貨取引所の元共同創業者チャオ・チャンコン氏により2017年7月に設立された非常に新しい取引所です。

それほどの新しい通貨取引所であるにもかかわらず、その取引手数料の低さや取扱い通貨の豊富さなどから世界中で瞬く間に人気の通貨取引所となりました。そして2017年12月にはついに1日の取引高で世界一の取引所になり、今日に至っています。

BinaryとFinanceを由来とするバイナンスですが、バイナンスコインは2017年7月にICOで資金調達がおこなわれた際に利用されたトークンです。

イーサリアムのブロックチェーン上で発行されているトークンになることからから、ハッキングされるリスクやシステムダウン、さらに倒産時の通貨価値の毀損リスクも軽減してくれます。

このERC20の意味ですが、ERC20自体はイーサリアムの規格を指しており、「RC」は技術仕様、さらに「20」は20番目に仕様が決められたことに由来しています。

バイナンスコインはイーサリアム規格のトークンであるがためにイーサリアムの持つスマートコントラクトを利用できます。よって中央集権ではなく、分散型取引所での仮想通貨取引を可能にしています。

バイナンスコインの特徴としてまず挙げられるのが、バイナンス内でビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）などの通貨ペアで仮想通貨取引をおこなう際にこのバイナンスコインを利用して取引すると、0.1％の取引手数料がその半分となる0.05％に安くなるというメリットを持っています。尚、この取引手数料は、初年度で50％、2年目で25％、3年目で12.5％、4年目で6.75％、5年目以降には割引がなくなります。

バイナンスコインですが、実はその発行上限枚数は2億BNBと定められています。現時点でその上限枚数一杯まで既に発行されておりますが、取引所であるバイナンス自身で毎年4半期ごと（3か月に一度）に利益の20％まで買戻しをすることになっています。

バイナンスとしては最終的に全発行枚数の50％まで買戻しをおこなう予定です。バイナンスコインは取引手数料を抑えることができるために多くの取引関係者からの需要が高い状態です。

その一方で3か月ごとにバイナンスに買戻しされるので、市場に流通するバイナンスコインは減る一方になります。つまり、自ずとバイナンスコインの価値が上昇していくというからくりになっているのです。