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日本を代表する詐欺まがいの仮想通貨、ノアコイン(NOACOIN)。
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フィリピンの皆さん、ノアコイン使ってますかー?
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ノアコインはフィリピンの政財官民が一致団結して創っており、同国の貧困問題を解決するための送金手段をメインに街の建設やリゾート建設などに利用するという崇高なプロジェクトだと位置づけられています。
昨年2017年6月10日に開催されたセミナー?ではノアコインファンが1000名が集まり、なぜか華原朋美さんや道端アンジェリカさんが登場したことで話題になりました。
しかし、その後にノアコインのウソが次々と発覚。
ノアプロジェクトに関して、多くの日本人がフィリピン政府に問い合わせが寄せられたためにフィリピン大使館が声明文を公表。ノアプロジェクトの一部であるカジノやノアシティ建設などの政財官民一体のプロジェクトを否定。
「フィリピン中央銀行は、ノア・ファウンデーション及びノア・グルーバルに対し、ノアコインの事前販売に携わる権限を与えていない。」と否定した。
またノアコインのトークンセールの事前販売活動は、そもそもノア・グルーバル会社定款に無いばかりか、国債、証券などを販売するライセンスや権限もない。さらには届出住所に実在すらせず「市民の皆様はデジタル金融取引への従事には慎重に」と警告されたのです。
これに肝を冷やした泉忠氏は、なんと事前に集めた資金を「代理店が無理に販売したせいだ」として返金を発表。ICO資金が返金されるという、前段未聞の事態となったのです。
しかし、その後は何とホワイトペーパーをリリース。そもそもICO期間にホワイトペーパーが存在しなかったという謎はさておき、かたちだけはまともなICOにしつつありました。しかし、ノアコインってイーサリアムのERC20トークンなんですよね。処理の遅いイーサリアムで送金目的のノアコインはきっと使えないんだろうな(笑)。
さてさて、そんなことがありながら当初の予定であったフィリピン独立記念日である6月12日より3ヵ月も前となる3月12日に上場。ここが日本円にして2,3千万円の金額を支払えば、どんな詐欺コインでも上場できるという噂のHitBTCでした。まー、これは当局の規制が厳しくなる前にとっとと上場させたかったのですね、分かります。
これを皮切りに、なんと世界10ヵ所の草コイン取扱所レベルの取引所に上場しています。
【ノアコイン(NOACOIN)が上場する取引所】
- HitBTC
- changelly
- Change Now
- CoinSwitch
- Live coin
- Mercatox
- BTC-Alpha
- DDEX
- TOKENJAR
- YoBit
いやー、どれだけ上場費用を使ったんでしょうね。
とある情報筋によると、ノアコインの価格調整資金は約100億円ほどあったらしいですが、あまりに売り圧力が多くほぼ使い切ってしまったのだとか。
耐えきれなかったのか、上場後10日間ほど後にバーン(焼却)を発表。通貨の流通量を減らすことで希薄化させ価値を上げるという作戦に出ました。
しかし、価格は少し上昇した程度で直ぐにUターン。その後は、成すすべもなく地を這うような値動きとなりました。
HitBTCの日本人規制に関する泉氏の見解
ノアコインが最初に上場したHitBTCが、日本人排除の方向に動いていることはご存知の通り。これに対して我らが「キング・オブ・コイン」である泉氏のコメントは
ノアコインの動揺売りが進んでいるのを見て、「これってチャンスですよね?」と確認してきた社員たちに「その通り!チャンスだから今すぐ買い増せ!!!」と僕は指示しました。
だそうです。
おおー、さすが泉さん。みんなの逆をいく男気をみせてくれます。
ではここにきてようやくNOAコインのチャートを見てみましょうか。
きっと泉さんが買い増ししたのですから、価格は爆騰しているに違いありません!
◇ノアコイン(NOA/BTC)日足チャート
出所:HitBTC
・・・・(‘Д’)
すみません、ノーコメントでお願いします。
ノアコインが2部上場の企業を買収!?
NOAコインが下がり続けるなか、NOAH ARK TECHNOLOGIES LIMITEDが東証2部上場のビート・ホールディングス・リミテッド(9399)の株式を15.8%取得。その目的は日本及び世界にノアコインの認知・普及を目指すことを目的だといいます。
NOAH ARK TECHNOLOGIES LIMITEDは、2018年4月25日に、日本の東証2部上場企業であるビート・ホールディングス・リミテッド(東証市場第二部 コード番号:9399)の新株予約券300万個を取得しました。
ビート・ホールディングス・リミテッドは複合的な事業を展開するグループ企業であり、主にシンガポール、中国及びその他のアジアの地域において事業を展開しております。当社は、A2Pメッセージング・サービス並びにソフトウェア製品及びサービスを提供しています。また、ウェルネス・サービス、ヘルスケア・ウェアラブル端末、センサー、メディカル情報、データ分析を提供し、知的財産権及びその他の権利のライセンシング事業も行っております。
2018年5月10日時点でのビート・ホールディングス・リミテッドの発行済株式総数(15,984,481.79 株(普通 株式及び A 種優先株式)を元に計算すると、今回の保有比率は 15.8%となります。
今回の株取得の
①目的、目標
日本、及び世界にノアコインの認知、及び普及を目指す事を目標とする。
②今後のタイムスケジュール
随時、公式発表を行なっていく。
この買収劇には謎が多く存在します。
ことのキッカケとなったのは、4月16日。もともと同社の株主であったEsther Mo Pei Pei氏(以下モー氏)が17%を握っていた株式の一部を売却し9.5%程度に縮小。そして23日に新株予約権(第三者割当)の一部を『どこかに』譲渡したと発表。もともとこの新株予約権は2016年12月22日にモー氏に800万個を割り当て。翌日の12月23日にそのうちの200万株を行使していました。
そして、5月1日に譲渡先があり Rafael Reyes 氏(以下レイエス氏)及び同氏が指名する者、Nominee氏(以下ノミニー氏)だと確認できたとして発表がありましたが、同時に彼らの職業や役職は不明だとリリースには記載されていました。
次いで5月10日に彼らの職業や他の譲渡先が判明したと発表。
ここで初めてレイエス氏がNoah Ark Technologies LimitedのCEOだと判明。そして、大半の新株予約権はノア アークテクノロジーズが保有していることも分かりました。ちなみにこの会社、もちろんノアコイン関係なんですが、設立日は2018年2月8日。事業内容はブロックチェーンの技術開発、コンサルティング及び投資だそうです。資本金はたった1ドルですけどね。
その翌日の5月11日。モー氏より譲り受けた300万の新株予約権の内の38%を行使し同社の普通株式を1,144,000株取得。現在Noahが保有するビートHDLT社の株式は新株予約権を全て行使すると合計2,999,900株、約15%を保有する主要株主となったのです。
フィリピン独立記念日に発表された重大事項
そんな動きがあった中で注目されたのがフィリピンの独立記念日である6月12日。
この日にノア側からビートHD側に対して以下の2つの提案がなされました。
- 社名変更:ビート・ホールディングス・リミテッドを、ノアコイン・グルーバル・リミテッドにすること。
- 私募についての提案:300万株の持ち分をさらに増やして1000万株にするために、私募によって700万株を割り当てること。発行総額は7万7000BTC以内(約646億円)で1株当たり9224円以内。
私募契約を締結することで支配権を取得後は最大4名の取締役を選任する権利を持つという。ちゃんとかかる取締役候補者にはわざわざ『反社会的勢力に関与していない者』とするところが怪しさ満点ですね。
資金使途のポイントを記載しておきましょう。
1. 日本、北米、シンガポール、香港、インドネシア及び中華人民共和国等のアジア諸国並びにロシア及びウクライナを含む欧州諸国における、仮想通貨取引所の開設又は買収。中国及び香港においては、Beat は香港においてビジネスを行うにあたり「新華」の商標を保有することから、取引所の名称は「新華取引所」とする。他の地域においては取引所の名称は「Noah Global Exchange」。
2.ブロックチェーン 3.0 エコシステムを構築し、異なるブロックチェーンエコシステムの相互運用や並びにヘルスケア、金融及びテレコミュニケーションの垂直的な運営の実現に注力。
3. 仮想通貨メッセージエコシステムを構築し安全なコミュニケーションプラットフォームに基づいたメッセージングを提供することで、①メッセージングサービスのユーザーの間で仮想通貨の移転や保管を可能にし、②電話番号、E メール又はその他のオフィシャル ID に依拠しない登録プロセスによってユーザーのプライバシーを保護する。
4.シンガポール、香港又はその他の地域の完全子会社によるイニシャル・コイン・オファリング(以下「ICO」という。)を通じて約 10 億米ドル(1100 億 8000万円)を調達する。例えば、Beat は世界最大のヘルスケアブロックチェーンエコシステムを構築するために、最大 6 億米ドル(660 億 4800 万円)を調達することを検討すべきである。Beat はまた、先進の仮想通貨メッセージングプラットフォームを構築するために最大 4 億米ドル(440億 3200 万円)の調達を検討するべきである。Beat の現在の経営及び戦略的ポジションの強みの分析は後述のとおりである。
キング・オブ・コイン泉氏のコメントは以下
要はNoah Ark Technologies Limitedがビート・ホールディングス・リミテッド社の株の過半数を取得するという提案で、東証2部上場企業を母体として、今後アジア圏を中心に「NOAH GLOBAL EXCHANGE」というノアコインを基軸通貨とした取引所を世界展開していく予定というもの。
「NOAH GLOBAL EXCHANGE」は世界32言語を用いたコ—ルセンター等も完備した安心・安全に使用できる取引所を目指すということで、世界中にノアコインを流通させていく狙いがあるのは明らかですよね。
そんなことがありつつビートHD(9339)の株価は爆騰。150円程度から900円近くまで6倍近くに上昇しています。
ビート・ホールディングス・リミテッド (9399)日足チャート
出所:SBI証券
投資顧問の藤崎氏によると、『現在の時価総額133億円なので、PBR1倍でも5倍前後になってもおかしくない材料と判断もできる』とのこと。
以前からノアコインの実態を追い続けてきた日刊ゲンダイによると、
仮想通貨に詳しい金融関係者のノアコイングループの狙いとしては、「ビートHDは時価総額が小さく(目を付けた4月末の時点で約30億円。今は4倍に高騰して約120億円)狙うのに手頃。さらに親会社がタックスヘイブンのケイマン諸島で規制がなく、しかも香港、シンガポール、マレーシアなどに拠点があってICOを手掛けやすい。そして業績は芳しくなく、恒常的な赤字体質。ビート社の経営陣を意のままに操れると踏んだ。」
と語っています。
そして、ビートHDのように業績不振で投資家にも金融機関にも相手にされない企業は、時価総額が低く、仕手筋や裏上場を狙う勢力に目を付けられやすいという意味で「ハコ企業」と呼ばれており、怪しい仮想通貨集団に狙われた。
最後には「ハコ企業」を買収、思いつきのような夢を語り、いい加減なアナウンスを繰り返し、株価を高騰させて売り抜けるのは、「資本のハイエナ」と呼ばれる仕手集団の常套手段だった。ノアコイングループは、そんな連中とは一線を画し、フィリピンの貧困を救うという使命を果たすのか。と締めくくっています。
参考:証券界が震撼した「仮想通貨集団の上場企業買収」仰天の内幕
とにもかくにも話題が豊富なノアコイン。
この夏に盛大な三尺玉を打ち上げてくれることを期待したいですね。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
この記事を書いた人
- FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。
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