6/20(水)10時ごろ、韓国の大手仮想通貨取引所ビッサム(bithumb)がハッキング被害を受け3000万ドル(約33億円)が盗まれたと、同社がTwitterで報告した。
[Notice for the temporary suspension of the deposits]
Due to the increasing safety issues, we are changing our wallet system.
Please do not deposit until we notify.
*All deposits are not deposited into your wallet until all changes are completed.— Bithumb (@BithumbOfficial) 2018年6月20日
ハッキングは6/19(火)の夜と水曜日の間に行われ、ハッカーは約350億ウォンのコインを盗んだ模様。ネット上では6/16(土)ごろから、ビッサムから大量のイーサリアムが引き出されていると噂されていたという。
これを受けて同社は、すべての出入金を一時中断。盗まれた仮想通貨についてはビッサムが全て補償すると発表。そして、安全対策の為にすべての資産は現在コールドウォレットに移行中だという。
16日からのメンテナンスが影響?
今回のハッキングの原因は定かではないですが、ビッサムが6/16の早朝に緊急のサーバーメンテナンスを発表しており、このあたりも少し怪しい雰囲気はします。当初予定していた午前5時20分から午前9時を大幅に超え午後0時まで行われました。
ビットコイナーがイーサスキャンなどで何が起きているのかを調べたところ、大量のイーサリアムがビッサムから出金されており、これがコールドウォレットへ移行なのかハッキングなのかという疑惑になったという。
しかし、ハッキング探知に特化したプロジェクト「センチネルプロトコル」によると、実際にハッキングが行われたのは19日だという。盗まれた仮想通貨の中にはイーサリアム以外にリップルも含まれている。
コインヒルズによると、ビッサムの取引高は1日に約4億1,672万ドル(458.4億円)もあり世界第5~7位の規模。
出所:coinhills
韓国では6月10日にコインレール(Coinrail)がハッキング被害を受け約40億円相当の仮想通貨が盗まれた事件があったばかり。コインチェックの事件と比較するとインパクトが小さいが、およそ通常の企業であれば倒産するレベルだ。
ようやく底打ちしたように見える仮想通貨市場ですが、日本では金融庁による大手取引所の業務改善命令にビッサムのハッキング被害と連日頭を押さえられる展開が続いています。
しかしながら、昨日は業務改善命令の報告後に高値を更新したこともあり、基本的に底打ちは完了したとみています。
まずは、上値の目途である77万円を突破できるかどうかに注目したい。
参考記事:YEN蔵のビットコイン(BTC/JPY)チャート分析 6月18日
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
この記事を書いた人
- FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。
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