ビットコイン急落!ネガティブなニュースが相次ぐ

◇現役ディーラーが語る!今週のビットコイン円

こんにちは。国府勇太です。

 

今週(3月12日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。

初心者の方にもわかりやすく解説していくのでよろしくお願いします。

 

では、さっそく先週までの日足チャートを見てみましょう。

 

 

先週を一言で表すと「下落!再び100万円割れ」です。

 

3月5日(月)に1,208,402円でスタートしたビットコイン円。

先々週までの堅調な動きとは違い、今週は下落に転じました。

 

6日(火)、7日(水)、8日(木)と3日連続でしっかりの陰線(始値より終値が下がっている足)となって100万円を割り、

9日(金)には一気に安値902,000円まで下げ90万円割れ直前まで下落が進みました。

 

下落の要因となった主なニュースは3つです。

 

まず一つ目は、7日(水)にマウントゴックスの破産管財人が、債権者に現金で配当するために残されていたビットコインの一部を売却したこと。

売却したのは430億円分です。

 

二つ目は、複数の仮想通貨交換業者に対する金融庁の行政処分報道があったこと。

 

これらが重なり先週は大きく下げました。

また、中国の大手取引所のバイナンスで「顧客のビットコインが勝手に売却された」としてパニック騒動があり、こちらも気になるニュースです。

バイナンスのCEOは「すべての資金は安全」「一部の口座が以前からフィッシングで操作されていた可能性があり、引き続き調査中」と説明しています。

こういった取引所リスクは、仮想通貨マーケットへの影響が大きいので今後も警戒が必要です。

 

その後、週末に反発し再び100万円を超え結局1,025,264円で週末クローズしましたが、今週に入って再び下げています。

 

まるで「仮想通貨は終わった」と感じるような暗い一週間でした。

 

今週の見通し(3/12~3/18)

ボリンジャーバンドをプロットしてみましょう。

 

ボリンジャーバンドとは、1980年頃に開発されたテクニカル分析のひとつで「価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学を応用したテクニカル指標のひとつです。

 

 

今回、注目するのがバンドの下のラインである-2σ(シグマ)です。

 

先週の下落でこのバンドのラインにタッチしています。

 

一般にこのラインは「反発のポイント」でもあります。

前回もこのラインにタッチして、安値645,650円をつけてから一気に120万円越えまで上昇しています。

 

なので「90万円を割ったポイントで買い(ロング)」は戦略としてはアリです。

 

しかし、真ん中のMA(点線)が下向きなのが気になります。

これは「トレンドが下落」ということなのでさらに下げが加速するリスクを示唆しています。

 

こういった局面では買いは一度にエントリーせず、複数回に分けて、平均保有コストを下げていくイメージでポジションを持つとパフォーマンスがあがりやすいです(分割エントリー)。

「買って、下げれば買い増す」というイメージです(「下落したから、あわてて買い増す」というナンピンとは違います。)

 

現在ネガティブなニュースが多く流れてマーケットが荒れる可能性もあります。

 

一度にエントリーするともう一段下げたときにただ眺めているだけしかできません。

ほとんどの初心者の方はこういった分割エントリーができないのですが、こういった手法を覚えるだけでトレードの幅が広がり他の人より一歩抜きん出ることができます。

 

では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。

 

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この記事を書いた人

国府勇太
国府勇太
慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知りその魅力に取りつかれ、より深く知りたいとの思いからヤフーグループのYJFX!に入社。ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。その後会社を退職し、独立。「マネーライフの課題解決」がモットーで、わかりやすい解説に定評がある。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
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