3月25日、金融庁は楽天傘下の楽天ウォレットと、インターネットイニシアティブの子会社であるディーカレットの2社を仮想通貨交換業者として登録すること認めました。みなし業者の新規登録は2019年1月のコインチェック以来となります。
楽天ウォレット
楽天ウォレットは、元々FX事業をメインとするトレイダーズグループが運営する「みんなのビットコイン」で、2018年10月1日に楽天カードへ事業譲渡となりました。
その後、3月1日に商号変更が行われた後に取引停止を実施。今回業者登録へと至りました。
コインチェックよりも登録に近いと思われていましたが、運営会社の変更もあり遅れた様子。
取扱い仮想通貨はBTC、ETH、BCHの3通貨ですが、レバレッジ取引は25倍までが可能となっています。
仮想通貨業者登録内容
登録番号:関東財務局長 第00016号
登録年月日:平成31年3月25日
仮想通貨交換業者名:楽天ウォレット株式会社
所在地:東京都世田谷区玉川一丁目14番1号
代表者:代表取締役社長 山田 達也
事業内容:仮想通貨の媒介
設立年月日:2016年12月15日
資本金:13億8千万円
事業内容:仮想通貨の媒介
取り扱い仮想通貨:
BTC(ビットコイン)
ETH(イーサリアム)
BCH(ビットコインキャッシュ)
株主:楽天カード株式会社
ディーカレット
ディーカレットは、インターネットイニシアティブの子会社で、2018年1月25日に仮想通貨などデジタル通貨の取引・決済を行う金融サービス事業に参入することを発表。株主には伊藤忠商事や野村ホールディングスが入っており、期待が持たれていました。
2017年4月以降に仮想通貨業界に参入した企業との登録は初めてとなります。
3/27(水)アカウント開設受付け
4/16(火)現物取引サービスを開始
仮想通貨業者登録内容
登録番号:関東財務局長 第00016号
登録年月日:平成31年3月25日
仮想通貨交換業者名:株式会社ディーカレット
本社所在地:東京都千代田区富士見2-10-2
代表者:代表取締役社長 時田 一広
資本金:52.3億円(資本準備金含む)
事業内容:デジタル通貨の取引・決済を担う金融サービス事業
取り扱い仮想通貨:
BTC(ビットコイン)
BCH(ビットコインキャッシュ)
LTC(ライトコイン)
XRP(リップル)
ETH(イーサリアム)※
※2019年夏の取り扱い開始予定
【株主構成】
株式会社インターネットイニシアティブ/伊藤忠商事株式会社/株式会社QTnet
株式会社ケイ・オプティコム/SOMPOホールディングス株式会社/第一生命保険株式会社
株式会社大和証券グループ本社/東京海上日動火災保険株式会社/日本生命保険相互会社
野村ホールディングス株式会社/東日本旅客鉄道株式会社/株式会社ビックカメラ
三井住友海上火災保険株式会社/株式会社三井住友銀行/三井不動産株式会社
株式会社三菱UFJ銀行/ヤマトホールディングス株式会社/
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社/株式会社電通
URL:www.decurret.com
金融庁は両社の業務の推移を見ながら立ち入り検査を行うとのこと。
多くの個人投資家が怪しいと思っていたZaifの調査ですらきちんと行えなかった金融庁の力量は、個人的に期待できない。
金融事業でノウハウのある両者と認定団体の立ち入り検査も実施されることから、今後の業界の発展に期待したいですね!
この記事を書いた人
- FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。
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