チャートはBTC/JPYの時間足です
7月29日に995,000円まで下落した後は8月6日に1,306,000円まで上昇しました。その後は125万円、120万円と揉み合いましたが下落トレンドが続いています。
2つの材料がビットコインにとっては追い風になっていましたが力不足のようです。
世界的に長期金利が低下する中で、金利を持たない仮想通貨はサポート材料です。
また米中貿易摩擦が8月1日からさらに激化しリスク回避の動きは消去法としてビットコインに資金流入を促す効果もありました。
また香港のデモなど政治的なリスクもビットコインに資金流入を促す材料になります。
しかし短期的には、それらの材料があるにもかかわらずビットコインは116万円台まで下落しています。
昨日はアルゼンチンの大統領予備選挙で現職のマクリ大統領が2位になり野党候補が1位となりました。
マクリ大統領は市場が好む政策を取っており、野党候補は減税など放漫財政を主張するポピュリズム候補だったためにアルゼンチンの株と通貨は暴落しました。
普通このように新興市場から資金流出がおこればビットコインにはプラス材料ですが、昨晩のビットコインはそれでも上昇しませんでした。
そして本日、米USTR(米通商代表部)が9月1日予定していた追加関税を12月15日まで延期すると発表したことで米国株は上昇、ドル円も106円台に上昇しています。
リスク選好になったことでビットコインの下落が加速し1,157,000円付近まで下落しています。
99~130万円のフィボナッチ・リトレース面と50%が1,149,800円付近で、このレベルはサポートされています。
ここが維持できれば115~125万円のレンジ。下抜けした場合は61.8%戻しの111万円付近まで下落すると予想します。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
この記事を書いた人
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米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。
その後、独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。
為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行う。
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